未経験からデザイナーを目指す方法
グラフィックデザイナー・UI/UXデザイナーって、未経験でも目指せるの?仕事内容や1日の流れ、向いている人の特徴、未経験からの入り方、その先のキャリアまで。「デザインに興味はあるけど何から始めればいいかわからない」という20代に向けて、わかりやすくまとめました。
「デザインの仕事をしてみたい」と思ったことはありますか?
でも、美大出身じゃないと無理なんじゃ…センスがないと続かないんじゃ…と感じて、一歩が踏み出せないでいる人もいるかもしれません。
実は、デザイナーという職種は未経験から転職しやすい間口のひとつです。 必要なのは「センス」よりも学ぶ姿勢と継続力。この記事では、グラフィックデザイナー・UI/UXデザイナーの仕事を幅広く解説します。
仕事内容
デザイナーの仕事は、大きく「グラフィックデザイン」と「UI/UXデザイン」に分けられます。 それぞれ少しずつ役割が異なりますが、「見る人に伝わるかたちをつくる」という本質は共通しています。
グラフィックデザイン
印刷物やビジュアル(見た目の表現)を中心に扱います。
- チラシ・パンフレット・ポスターのレイアウト
- ロゴやブランドのビジュアルづくり
- 雑誌・書籍の誌面デザイン
- SNS や広告バナーの制作
紙もデジタルも対象になります。 「見てすぐ伝わる」デザインを追求するのがこの仕事の醍醐味です。
UI/UXデザイン
UI(ユーザーインターフェース:画面の見た目)と UX(ユーザーエクスペリエンス:使い心地・体験)を設計する仕事です。
- スマートフォンアプリの画面デザイン
- Webサービスのボタン配置・導線の設計
- ユーザーが迷わないように情報を整理する作業
- プロトタイプ(動作確認用の試作)の制作
「使いやすい」「わかりやすい」を形にするのがUI/UXデザイナーの役割です。 最近はWebやアプリのサービスが増えているため、とくに需要が高まっている分野です。
1日の流れ(例)
ここでは、Webサービスを扱う会社に勤めるUI/UXデザイナーの1日を例に挙げます。
| 時間帯 | 主な作業 |
|---|---|
| 午前 | 朝礼・メール確認・前日作業の見直し |
| 午前中盤 | デザインツールを使った画面制作 |
| 昼休み | 休憩・個人の勉強時間にあてる人も多い |
| 午後前半 | エンジニアやディレクターとの打ち合わせ |
| 午後中盤 | フィードバック(意見や修正指示)をもとに改修 |
| 夕方 | 翌日のタスク整理・資料まとめ |
打ち合わせとデザイン作業を行き来する1日です。 チームで動くことが多く、コミュニケーションも大切な仕事のひとつ。 一方で、グラフィックデザイナーの場合は個人作業の比率が高めになることもあります。
向いている人
デザイナーは「センスがある人だけの仕事」ではありません。 以下のような性格や考え方を持つ人が、この仕事で力を発揮しやすいと言われています。
-
「なぜ?」と考えるのが好きな人 デザインは見た目だけでなく、「なぜこの色にするか」「なぜここに置くか」を言語化する力が問われます。
-
人の気持ちを想像するのが得意な人 「見る人・使う人の立場に立てる」かどうかが、デザインの質に直結します。 共感力のある人はUI/UXデザインに向いています。
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細かいところに気がつく人 フォントの微妙なズレや色の統一感など、小さな差が全体の印象を大きく変えます。 丁寧に確認できる人は強みになります。
-
フィードバックを素直に受け取れる人 デザインは必ず誰かに見せてブラッシュアップ(磨き上げ)していきます。 修正を前向きに捉えられる人は、成長スピードが早い傾向があります。
-
新しいものへの好奇心がある人 デザインのトレンドやツールは常に変化しています。 学び続けることを楽しめる人には、ぴったりの環境です。
未経験から目指すには
「未経験でもデザイナーになれるの?」という疑問は、多くの方が持っています。 答えはシンプルで、なれます。ただし、準備が大切です。
ステップ① ツールの基本を身につける
デザイナーが日常的に使うツールには、主に以下のようなものがあります。
- Illustrator(イラストレーター):ロゴやチラシなど印刷物に使う
- Photoshop(フォトショップ):写真加工・画像編集に使う
- Figma(フィグマ):UI/UXデザインに広く使われる
これらは独学でも学べます。 動画学習サービスや書籍を活用して、まず基本操作を覚えましょう。
ステップ② ポートフォリオ(作品集)をつくる
転職活動でもっとも重視されるのが、ポートフォリオです。 架空のブランドや自分のSNS用のバナーなど、何でも構いません。 「自分はこんなものがつくれます」と見せられる作品を少しずつ積み上げましょう。
数よりも「どう考えてつくったか」を説明できる作品を優先するのがポイントです。
ステップ③ デザインの「考え方」を学ぶ
ツールの操作だけでなく、デザインの基礎知識も大切です。
- 色の組み合わせ(配色)のルール
- 余白・行間・フォント選びの考え方
- 人の視線がどう動くかという動線の概念
こういった知識は、書籍や無料の学習コンテンツでも学べます。 デザインの「なぜ?」を理解することが、良い作品への近道です。
転職活動でのポイント
- 未経験可・制作会社・Web制作プロダクションなど間口の広い求人を中心に探す
- 「学ぶ意欲・継続力」をアピールする自己PRを準備する
- ポートフォリオは紙・PDF・Webどれかひとつでも用意しておくと印象が変わる
キャリアパス
デザイナーとして経験を積んでいくと、さまざまな方向に進めます。
スペシャリスト(専門家)の道
グラフィックかUI/UXか、どちらかの専門性を深めていく路線です。 技術力・表現力を磨き、「この人に頼みたい」と指名されるようなデザイナーを目指せます。
ディレクター・リードデザイナーへ
チームをまとめる立場になるルートです。 プロジェクト全体の方向性を決めたり、若手のデザイナーを育てたりする役割を担います。 コミュニケーション力が活きます。
プロダクトマネージャー・事業側へ
UI/UXの経験を活かして、サービスや製品全体の企画・戦略に携わる道もあります。 「デザインとビジネス両方わかる人」は希少で、市場価値が高まりやすいと言われています。
フリーランス(独立)
スキルが身についてきたら、フリーランスとして独立する選択肢も生まれます。 複数のクライアント(依頼主)と契約して働くスタイルで、柔軟な働き方がしやすいのが特徴です。
まとめると…
未経験入社
↓
デザイナー(制作・実装)
↓
シニアデザイナー・スペシャリスト
↓
リードデザイナー / ディレクター / フリーランス / プロダクト職
決まった1本道ではなく、自分の興味や強みに合わせて方向を選べるのがデザイナーの魅力のひとつです。
よくある質問
Q. 美大・専門学校出身じゃないと採用されませんか?
A. 学歴よりもポートフォリオ(作品集)を重視する会社がほとんどです。 独学や社会人向けのスクールを通じてスキルを身につけた人が、未経験から採用されるケースは珍しくありません。
Q. 文系・理系は関係しますか?
A. ほとんど関係ありません。 グラフィックデザインは感性と論理の両方を使う仕事ですし、UI/UXデザインはむしろ「人の気持ちを考える力」が重要です。 文系出身のデザイナーも数多く活躍しています。
Q. ツールを全部使えるようになってから転職活動すべきですか?
A. 全部完璧に使える必要はありません。 まずひとつのツールで作品がつくれるレベルになれば、転職活動は始められます。 入社後に学ぶ意欲があることを伝える方が、採用担当者には響くことも多いです。
Q. グラフィックとUI/UXのどちらから始めればいいですか?
A. 自分がつくってみたいもので選ぶのが一番です。 「チラシやロゴが好き」ならグラフィック、「アプリやWebが気になる」ならUI/UXが入りやすいでしょう。 どちらの基礎も共通している部分が多いので、一方を学ぶともう一方にも活かせます。
Q. 転職後、最初はどんな仕事から担当することが多いですか?
A. 最初はバナーや素材の修正・補助業務からスタートすることが多いです。 実務の流れを学びながら、少しずつ担当範囲が広がっていくのが一般的です。 焦らず、着実に経験を積める環境を選びましょう。
デザイナーは「センスのある人だけの特別な職業」ではありません。 学び続ける姿勢と、人に伝わる形を考えることへの興味があれば、未経験からでも十分に目指せます。
まずは好きなデザインを見て「なぜいいと感じるか?」を考えることから、あなたのデザイナーへの道は始まっています。
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