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職種図鑑2026/5/27

整備・メンテナンス職って何をする仕事?

整備・メンテナンス職は、機械や設備を「壊れる前に守る」ことを使命とする技術職です。未経験からでも資格取得やOJTを通じてプロになれるルートが整っています。仕事の流れ・向いている人・キャリアパスまで、20代の転職検討者にわかりやすく解説します。

「機械いじりが好き」「ものを大切に使いたい」——そんな気持ちがある人に、ぜひ知ってほしい職種があります。

それが整備・メンテナンス職です。

製造ラインの機械、ビルの空調設備、自動車、生産ロボット……わたしたちの生活や産業を支える「道具」は、誰かが定期的に点検・調整しているから動き続けています。その「誰か」が、整備・メンテナンスのプロです。

未経験から挑戦できる求人も多く、20代のうちに手に職をつけたい人にとって、非常に魅力的な選択肢のひとつです。


仕事内容

整備・メンテナンス職の仕事は、大きく**「予防」と「対処」**のふたつに分けられます。

予防整備(定期点検・保全)

機械や設備が壊れる前に、あらかじめ状態を確認・調整する作業です。

  • 決められたサイクルで部品の摩耗・劣化を確認する
  • 消耗品(オイル・フィルター・ベルト類など)を交換する
  • 機械の動作データを記録して異常の兆しを早めに発見する
  • 次の点検スケジュールを立てて関係部署と共有する

「壊れてから直す」のではなく、「壊れさせない」ことが最大の使命です。

事後整備(故障対応・修理)

機械が止まってしまったときに、素早く原因を特定して復旧させる作業です。

  • 異音・振動・エラー表示などから故障箇所を絞り込む
  • 部品を交換または修理して正常な状態に戻す
  • 修理後の動作確認・試運転を行う
  • 再発しないように原因と対策を記録・報告する

記録・報告業務

整備の内容は「記録してこそ」の仕事でもあります。

  • 点検結果を専用の管理シートやシステムに入力する
  • 部品の在庫状況を確認し、補充発注をかける
  • 上長や現場リーダーへの報告・申し送りをする

現場作業だけでなく、ていねいな記録・伝達がチームの安全を守ることにつながります。


1日の流れ(例)

ここでは、製造工場の設備保全担当として働く場合の1日をイメージしてみましょう。

時間帯おもな作業
始業前の設備一斉点検・前日の申し送り確認
午前定期点検ルートを巡回・消耗品の交換作業
休憩・点検記録の入力
午後計画的な部品交換作業・在庫確認
夕方翌日の作業準備・引き継ぎ資料の作成

※現場によっては夜間や交代制の勤務があります。ライン稼働中に作業できない機械は、稼働が止まる時間帯に集中して作業することも多いです。

突発的な故障対応が入ると、1日のスケジュールが大きく変わることもあります。「今日何があるかわからない」というスリルも、この仕事の醍醐味のひとつです。


向いている人

手を動かすことに喜びを感じる人

整備の仕事は、実際に工具を持ち、機械に触れ、自分の手で「直す・調える」ことが中心です。デスクワークよりも体を使う仕事が好きな人には、日々の充実感を感じやすい職種です。

「なぜ?」と考えるのが好きな人

機械の不具合には必ず原因があります。「なぜこの部品が摩耗したのか」「なぜこのタイミングで止まったのか」を追いかけていく姿勢が、整備士としての成長スピードを左右します。探偵気質の人にも向いている仕事です。

コツコツと丁寧に取り組める人

整備は「だいたいでいいか」では済まない仕事です。ボルト1本の締め忘れが大きなトラブルに発展することもあります。手を抜かずにひとつひとつを確認できる、真面目さや誠実さが強みになります。

チームで動くことが苦にならない人

現場では、製造スタッフや他の整備担当者と連携しながら動きます。「今どこが気になるか」「いつ作業に入れるか」を報告・相談する場面が多いため、ほどよいコミュニケーション力があると動きやすいです。

変化を楽しめる人

機械の種類も、トラブルの内容も、毎日同じではありません。「今日はどんな問題が来るか」をポジティブに受け止められる人は、この仕事で長く活躍できます。


未経験から目指すには

整備・メンテナンス職は、未経験者の採用に積極的な現場が多い職種です。「技術は入ってから育てる」という考え方で採用している会社も少なくありません。

まずは資格の勉強を始めてみる

転職活動を有利に進めるために、事前に資格取得を目指す人も増えています。

  • 電気系: 第二種電気工事士(比較的取得しやすく、設備保全の現場で重宝される)
  • 機械系: ボイラー技士、機械保全技能士(製造業の設備保全に役立つ)
  • 自動車系: 自動車整備士(養成学校や整備工場でのOJTを経て取得するケースが多い)

資格がなくても選考に進める求人はたくさんあります。「勉強中」という姿勢を面接でアピールするだけでも、意欲が伝わります。

OJT(実地研修)で経験を積む

多くの整備現場では、入社後に先輩社員と一緒に作業しながら技術を学ぶ「OJT(仕事を通じた研修)」のしくみが整っています。

  • 最初は先輩の作業を見て、道具の使い方・手順を覚える
  • 次第に簡単な点検作業を担当させてもらう
  • 経験を積みながら、より複雑な整備へとステップアップする

焦らず着実に覚えていける環境が多いので、「自信がない」という人でも踏み出しやすいはずです。

転職エージェントや求人サイトを活用する

「製造業」「設備保全」「未経験歓迎」などのキーワードで求人を探すと、20代を積極的に採用している求人に出会いやすくなります。面接では「ものづくりや機械が好きという気持ち」と「長く続けたいという意欲」を素直に伝えるのが、好印象につながります。


キャリアパス

整備・メンテナンス職は、経験を積むほどできることが増え、選択肢が広がっていく職種です。

入社〜3年目:技術の基礎をつくる

  • 先輩と一緒に定期点検・消耗品交換を担当
  • 工具の扱い方・安全手順を身につける
  • 使用する機械の構造を理解していく

3〜5年目:担当範囲を広げる

  • 1人で点検ルートを任されるようになる
  • 故障診断・部品手配を自分で判断できるようになる
  • 後輩への作業指示や引き継ぎを担う

5年目以降:専門職・リーダーへ

経験を積んだあとの進み方は、大きく3つに分かれます。

  • 技術スペシャリスト: 特定の設備・機械に深く精通した専門家として、社内の問題解決を担うポジション
  • チームリーダー・班長: 複数の整備担当者をまとめ、作業計画や安全管理を率いる役割
  • 設備管理・保全管理職: 設備全体のライフサイクルを計画・管理する、より上流の仕事

さらに実績を積めば、施設管理の責任者や、製造技術部門へのキャリアチェンジも視野に入ってきます。

また、整備スキルに関連する資格(機械保全技能士の上位級・電気主任技術者など)を取得することで、より専門性の高いポジションや幅広い業界への転職も可能になります。


よくある質問

Q. 体力に自信がなくても働けますか?

A. 機械の移動や重い部品を扱う場面もありますが、基本的な点検・記録作業は体力的な負荷がそれほど高くない業務が中心です。現場によって作業内容の重さは異なるので、求人を見るときに「主な作業内容」を確認してみるといいでしょう。

Q. 文系出身でも挑戦できますか?

A. できます。整備の知識は現場で積み上げていくもので、理系・文系の出身よりも「覚えようとする姿勢」や「丁寧に確認する習慣」が大切です。未経験・文系出身で活躍している整備士は多くいます。

Q. 女性でも働きやすい職場はありますか?

A. 以前は男性が多い職場という印象がありましたが、近年は女性整備士を歓迎する現場も増えてきています。軽量工具の導入や職場環境の整備が進んでいる企業も多く、求人票に「女性活躍」「女性整備士在籍」と記載がある職場は特に働きやすい環境が整っていることが多いです。

Q. どんな業界で整備・メンテナンス職は必要とされますか?

A. 機械や設備が動いているところには必ずメンテナンスが必要です。製造工場・自動車ディーラー・建設機械・医療機器・ビル管理・鉄道・航空など、幅広い業界で活躍の場があります。どの業界に関心があるかで、目指す職場を絞り込んでみるのもひとつの方法です。

Q. 転職後、何から勉強を始めればいいですか?

A. 入社後は会社の研修やOJTで必要な知識を学べる場合がほとんどです。事前に勉強したい場合は、まず「機械の基礎知識」や「電気の基礎(オームの法則など)」を扱った入門書を読んでみるのがおすすめです。難しい本でなくて大丈夫。薄くてわかりやすいものから始めましょう。


整備・メンテナンス職は、「手を動かして社会を支えたい」という気持ちがある人にとって、長く・深く働き続けられる職種です。

未経験でも、資格なしでも、入口はたくさん開いています。まずは「どんな機械・設備に興味があるか」を考えながら、求人を見てみることから始めてみましょう。

整備・メンテナンス未経験20代製造・技術職整備士設備保全

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