海外営業って何をする仕事?未経験から挑戦
海外の企業や個人を相手に商品・サービスを提案する「海外営業」。英語が堪能でないと無理、と思っていませんか?実は未経験・20代からでも十分に目指せる職種です。仕事内容や1日の流れ、キャリアパスまでやさしく解説します。
海外の取引先と交渉したり、現地のニーズを深掘りしたりしながらビジネスを広げていく——それが海外営業という仕事です。
「英語が完璧でないと無理」「特別な経歴がいる」と感じている人も多いかもしれません。でも実際には、20代・未経験から第一歩を踏み出している人がたくさんいます。この記事では、海外営業の仕事をまるごと紐ときます。
仕事内容
海外営業は、国内外の企業や個人に対して自社の商品やサービスを提案・販売する仕事です。国内営業との最大の違いは、「相手が海外にいること」。そのため、言語や文化の壁を越えながらコミュニケーションを取る力が問われます。
主な業務を見てみましょう。
- 新規開拓:海外の見込み客にアプローチし、取引のきっかけをつくる
- 提案・商談:オンライン会議や出張を通じて、相手の課題に合わせた提案を行う
- 契約・価格交渉:取引条件や価格について合意を取りまとめる
- 受注後のフォロー:納期管理や問い合わせ対応など、契約後も関係を継続してサポートする
- 市場調査:担当地域のトレンドや競合の動きをリサーチする
あつかう商品・サービスの種類は幅広く、工業製品・食品・IT(情報技術)・化粧品・コンテンツなど、業界によってカラーが大きく変わります。自分が興味のある分野に近い会社を選ぶことで、仕事のやりがいもぐっと高まります。
1日の流れ(例)
担当する地域の時差によって働き方は変わりますが、ここでは東南アジア担当を例にした1日を紹介します。
| 時間帯 | 行動 |
|---|---|
| 9:00 | 出社・メールチェック(夜中に届いた海外からの連絡を確認) |
| 9:30 | 既存取引先へのフォロー連絡(メール・チャット) |
| 11:00 | 社内打ち合わせ(製品チームと仕様の確認) |
| 13:00 | 昼休み |
| 14:00 | オンライン商談(現地担当者とビデオ通話) |
| 15:30 | 商談資料・見積書の作成 |
| 17:00 | 市場調査・情報収集 |
| 18:00 | 退社 |
欧米担当の場合は、時差の関係で夕方以降にオンライン商談が入ることもあります。担当地域や会社の方針によって働き方のリズムは変わるので、入社前に確認しておくと安心です。
向いている人
海外営業は、特定のスキルより「姿勢」や「性格」が活きやすい職種でもあります。次のような人は、ぜひ前向きに検討してみてください。
異なる文化や価値観に興味がある人
仕事の進め方や交渉スタイルは国によって全然違います。「なぜこの国ではこう考えるのだろう?」と素直に好奇心を持てる人は、それだけで大きな強みになります。
人と長くつきあっていくのが好きな人
海外営業は、一度契約して終わりではありません。取引先との信頼関係をじっくり育てていく仕事です。「関係づくり」を楽しめる人に向いています。
粘り強く取り組める人
時差があったり、文化的な行き違いが起きたりと、スムーズにいかない場面も多くあります。そのたびに「どうすれば伝わるか」を考えて動き続けられる粘り強さがある人は、着実に成果を出せます。
語学に興味があり、少しずつ伸ばしたい人
ペラペラである必要はありません。「伝えたい」という気持ちと、少しずつ学ぼうとする姿勢があれば、実務の中で語学力は自然と伸びていきます。英語以外にも、中国語・スペイン語・タイ語などを学ぶきっかけになることも多いです。
未経験から目指すには
「海外営業は難しそう」と思う人も多いですが、入口は意外とひろいです。
まず国内営業から経験を積む
海外営業に直接応募するよりも、まず国内営業として採用され、実績を出したうえで海外担当にステップアップするルートが一般的です。営業の基本(ヒアリング・提案・クロージング)は国内でも海外でも共通しています。
語学力は「ある程度」から始められる
英語力については、採用基準は会社によってかなり差があります。日常会話程度から採用している会社もあれば、ビジネスレベルを求める会社もあります。まずは英語学習を続けながら、語学力を前面に出さなくてよい求人から挑戦するのも一つの方法です。
業界知識を先に身につける
「英語力よりも、業界の専門知識のほうが大事」という声は現場でよく聞かれます。たとえば食品業界なら食品の知識、機械業界なら製品の基本的な仕組みを理解していると、商談での会話の質が変わります。
未経験向けの求人を選ぶポイント
- 海外出張の頻度や渡航先の地域を確認する
- 研修・OJT(先輩社員についての実地研修)が整っているかをチェックする
- 英語以外の語学が活かせる地域担当かどうかを見る
- 社内に語学サポートがあるかを確認する
キャリアパス
海外営業の経験は、さまざまな方向への成長につながります。
担当地域・担当案件の拡大
はじめは1カ国・1地域の担当からスタートすることが多いです。実績を積むと、複数の国を担当したり、大口案件を任されたりと、仕事の規模が大きくなっていきます。
リーダー・マネージャーへのステップアップ
チームをまとめるリーダーや、部門を管理するマネージャーに進むルートです。プレイヤーとしての経験が評価されて、ポジションが上がっていきます。
海外拠点への赴任
現地法人のスタッフとして、実際にその国に住みながら働くポジションに抜擢されることもあります。語学力・現地知識が深まり、キャリアの大きな転換点になる人も多いです。
他職種への転換
営業経験をベースに、マーケティング(市場戦略)・貿易事務・バイヤー・事業開発など、周辺の職種にキャリアを広げることもできます。海外営業で培ったコミュニケーション力と市場感覚は、どの職種でも強みになります。
よくある質問
英語が話せなくても応募できますか?
求められる語学力は会社によって異なります。英語学習中であることを正直に伝えたうえで、「伸ばしていく意欲がある」ことをアピールできれば、採用される可能性は十分あります。語学力より熱意を重視する会社も少なくありません。
出張や海外赴任は必ずありますか?
会社や担当地域によって差があります。オンライン商談が中心で海外出張がほとんどない会社もあれば、年に数回現地を訪問する会社もあります。求人票や面接でしっかり確認しておきましょう。
未経験でも転職できますか?
20代であれば、ポテンシャル(将来の伸びしろ)を評価して採用してくれる会社が多くあります。特に第二新卒・既卒の採用に積極的な会社では、「やる気と素直さ」を重視する傾向があります。まずは求人を見てみることから始めてみましょう。
どんな業界が海外営業を多く募集していますか?
製造業・商社・食品・化粧品・IT・コンテンツなど、国際的な取引がある業界であれば、どこでも海外営業のポジションがあります。自分が好きなもの・詳しいものに近い業界を選ぶと、働くモチベーションが続きやすいです。
この職種の求人を見る
すべて見るキャリアの相談は気軽に。