動画編集者って何をする仕事?未経験から目指す方法
動画編集者の仕事内容や1日の流れ、未経験からの目指し方まで丁寧に解説します。「センスがないと無理?」「パソコンが苦手でも大丈夫?」など、20代が気になるポイントにひとつずつ答えていきます。クリエイティブな仕事に興味がある方はぜひ読んでみてください。
動画をつくる仕事、気になっていませんか?
SNSや動画配信サービスが日常に溶け込んだいま、動画コンテンツへの需要はあらゆる業種で高まっています。企業の採用活動や商品紹介、教育コンテンツ、エンターテインメントまで、動画が使われる場面は驚くほど広がっています。
そのぶん「動画をつくれる人材」を求める声も増えていて、未経験からこの仕事に飛び込む20代も少なくありません。
この記事では、動画編集者という職種の仕事内容から、未経験でのなり方、その先のキャリアまで、やさしく解説していきます。
仕事内容
動画編集者は、撮影済みの映像素材を整えて、見やすく・伝わりやすい動画に仕上げる仕事です。
ひとくちに「動画編集」と言っても、作業の内容はさまざまあります。主なものを見てみましょう。
- カット編集:不要な部分を切り取り、テンポよく映像をつなぐ
- テロップ(字幕)の作成:話している内容や補足情報をテキストで表示する
- BGM・効果音の挿入:映像の雰囲気に合わせた音を加える
- カラーグレーディング(色調整):映像の明るさや色合いを整えて統一感を出す
- モーショングラフィックス(動くテキストやイラスト):アニメーションで視覚的な演出を加える
- サムネイル(動画の表紙画像)の作成:クリックしたくなるような画像をデザインする
編集ソフトとしてはAdobe Premiere ProやDaVinci Resolveなどがよく使われます。最初は名前を聞いてもピンとこないかもしれませんが、どちらも独学で学びやすいツールです。
また、職場によっては編集だけでなく、企画の提案や撮影のサポートを担当するケースもあります。業種や会社の規模によって担当範囲は異なりますが、「つくる楽しさ」を感じながら働ける点はどこでも共通しています。
1日の流れ(例)
ここでは、制作会社に勤める動画編集者の1日を例に紹介します。
9:00 出社・メール確認 クライアント(依頼主)からの修正指示や素材の共有がないかを確認します。連絡が多い職種なので、朝の確認は大切な習慣です。
10:00 素材の確認と編集作業スタート 担当案件の映像素材を確認し、編集作業に入ります。まずは大まかなカット編集でおおまかな流れをつくるところから始めます。
12:00 昼休憩 チームメンバーとランチに出たり、気分転換に散歩したりと過ごし方はそれぞれです。
13:00 テロップ入れ・音楽の調整 字幕を入れながら、全体のテンポや音量バランスを整えます。細かい作業が続くので、集中力が必要な時間帯です。
15:00 ディレクター(制作の指揮をとる人)へのチェック依頼 ある程度形になったら、担当ディレクターに確認してもらいます。フィードバック(意見や修正点)をもとに調整します。
16:00 修正対応・別案件の素材整理 修正が入ったらすぐ対応します。並行して、翌日以降に着手する案件の素材を整理しておくと作業がスムーズです。
18:00 退社・作業の引き継ぎメモを残す チームでの作業では、状況を共有することが重要です。翌朝すぐに動けるよう、簡単なメモを残しておきます。
向いている人
動画編集者として活躍しやすいのは、どんな人でしょうか。
細かいことに気が付く人 テロップの誤字、音ズレ、映像の乱れ——こうした小さなミスを見逃さない丁寧さが、作品のクオリティを左右します。「なんとなく気になる」という感覚を大事にできる人は強みを活かせます。
「伝わる」ことを大切にしている人 「かっこよく見せたい」という気持ちはもちろん大切ですが、それ以上に「見ている人に何を届けたいか」を考えられる人が重宝されます。視聴者の目線に立って編集を判断できると、自然と評価が上がります。
コツコツ作業を続けられる人 動画編集は、短くても数時間、長い場合は数日がかりで一本の映像をつくり上げる作業です。地道な工程を積み重ねることが苦にならない人には、とても向いています。
フィードバックをすなおに受け取れる人 クライアントやチームからの修正依頼は日常茶飯事です。「なぜそう言われたのか」を前向きに考えながら直せる人は、成長のスピードが早い傾向があります。
新しいものをチェックするのが好きな人 SNSや動画サービスのトレンドは移り変わりが速いです。普段から「この動画、なぜ見やすいんだろう?」と観察するのが好きな人は、感覚が自然と磨かれていきます。
未経験から目指すには
「センスがないと無理なのでは?」と思っている方も多いですが、動画編集のスキルは練習で身につくものがほとんどです。特別な才能よりも、継続して手を動かすことの方がずっと大切です。
まずはソフトの操作を覚える
動画編集ソフトの基本操作は、独学でも習得できます。無料の解説動画や入門書が豊富にあるので、自分のペースで学び始められます。
最初から高度なことをしようとせず、短い動画をひとつ完成させることを目標にするのがおすすめです。
ポートフォリオ(作品集)を用意する
転職活動では、実際につくった動画を見てもらうことが最大のアピールになります。身近なものを撮影・編集して作品をつくり、まとめておきましょう。
クオリティより「どんな意図でこう編集したか」を説明できると、面接での印象が大きく変わります。
スクールや講座を活用する選択肢もある
独学に限界を感じたり、より体系的に学びたい場合は、オンライン講座や動画編集スクールを検討してみてください。費用はかかりますが、短期間でまとまったスキルが身につきやすく、転職サポートがついているケースもあります。
副業・フリーランス案件でまず経験を積む方法もある
転職前に実績をつくりたい場合、クラウドソーシング(インターネット上で仕事を受注できる仕組み)などを通じて小さな案件から始める方法もあります。実際に報酬をもらいながら学べるので、モチベーションも維持しやすいです。
キャリアパス
動画編集者としてのスキルを積んでいくと、さまざまな方向へ進むことができます。
ディレクターへのステップアップ 編集だけでなく、企画・撮影・完成までの全体を仕切るディレクターへと成長できます。「どんな映像をつくるか」から関わりたい人に向いた道です。
映像制作のスペシャリスト(専門家) カラーグレーディングやモーショングラフィックスなど、特定の技術を極めるスペシャリストとして活躍する道もあります。希少なスキルを持つほど、仕事の幅や評価が上がりやすくなります。
フリーランスとして独立 スキルと実績が積み上がると、会社に所属せずに複数の案件を自分で受けるフリーランスという働き方も選択肢に入ってきます。自由度の高い働き方を望む人には魅力的な選択肢です。
SNS・コンテンツマーケター(情報発信の戦略担当)へのシフト 動画制作の経験は、企業のSNS運用やコンテンツ戦略を担当する職種へのキャリアチェンジにも役立ちます。映像の知識がある人材は、マーケティングの現場でも重宝されます。
よくある質問
Q. パソコンが苦手でも動画編集の仕事はできますか?
最初から完璧に使いこなせる人はほとんどいません。動画編集ソフトはくり返し使ううちに慣れていくものなので、苦手意識があっても心配しすぎなくて大丈夫です。基本的なパソコン操作(ファイルの管理やキーボード入力)ができれば、スタートラインには立てます。
Q. 文系出身でも目指せますか?
もちろんです。動画編集は理系・文系の知識よりも、「伝える力」や「観察する目」が大切な仕事です。文章を書いたり、人の話を聞いたりする経験は、テロップの書き方や構成の組み立てにそのまま活きます。
Q. どんな業種の会社に動画編集者はいますか?
映像制作会社や広告代理店はもちろん、IT企業・メーカー・教育機関・病院・自治体など、動画を活用している組織は幅広くあります。「映像の仕事=エンタメ業界」とは限らないので、自分の興味ある分野と掛け合わせて考えてみると、意外なマッチングが見つかることもあります。
Q. 転職活動でアピールできるポートフォリオはどうつくればいいですか?
テーマはなんでもかまいません。旅行の思い出、料理の記録、趣味の紹介など、身近な素材で短い動画をつくってみましょう。大切なのは「なぜこの構成にしたか」「どんな視聴者を想定したか」を自分の言葉で説明できることです。作品のクオリティと同じくらい、意図を語れるかどうかが評価につながります。
Q. リモートワーク(在宅勤務)はできますか?
職場によって異なりますが、動画編集はパソコンと編集ソフトがあれば場所を問わず作業できる職種です。フルリモートや週数日の在宅勤務を導入している会社も多く、働き方の柔軟性を求める人にとって選びやすい職種のひとつです。
動画編集は、自分の手でコンテンツをかたちにする、やりがいの大きな仕事です。
はじめの一歩はハードルが高く感じるかもしれませんが、ソフトを触り始めた瞬間からキャリアはスタートします。「なんとなく気になっているな」という気持ちを大切に、まずは短い動画をひとつ編集してみることから始めてみてください。
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