法人営業は未経験でも目指せる?仕事の全貌
「法人営業って難しそう…」と感じている20代・未経験の方へ。この記事では、法人営業の仕事内容から1日の流れ、未経験からの入り方、そのあとのキャリアパスまでをやさしく解説します。「自分にもできるかな」という不安を、一緒に整理していきましょう。
「営業ってノルマがきつそう」「法人相手って難しそう」——そんなイメージを持っている方は、少なくないと思います。
でも実際のところ、法人営業は未経験から挑戦しやすい職種のひとつです。 むしろ、「社会人経験が浅いからこそ吸収が早い」と評価される場面もあります。
この記事では、法人営業という仕事を丁寧にひもといていきます。 はじめての転職を考えている20代の方に、できるだけわかりやすく届けられるよう書きました。
仕事内容
法人営業とは、個人のお客様ではなく企業や団体を相手に商品・サービスを売る仕事です。
消費者向けの営業(個人営業)と何が違うのか、まずここを押さえておきましょう。
取引相手は「会社」
法人営業のお客様は、会社の担当者です。 窓口になるのは、相手企業の購買担当者や、現場のマネージャーなど、さまざまな立場の人たちです。
個人のお買い物とは違い、会社の意思決定には複数の人が関わります。 そのため、ひとつの契約に至るまでに複数回の商談を重ねることが多いです。
主な仕事の種類
法人営業には、大きくふたつのスタイルがあります。
- 新規営業: まだ取引のない企業にアプローチして、新しいお客様を開拓する
- 既存営業(ルート営業): すでに取引のある企業との関係を深め、継続・追加の受注をめざす
未経験スタートの場合は、既存のお客様を担当するところから始める会社が多い傾向にあります。 慣れてきたら新規開拓にも挑戦する、という流れが一般的です。
具体的にやること
日々の業務は、次のようなことが中心になります。
- お客様へのメール・電話での連絡・フォロー
- 訪問や Web 会議(オンラインでの打ち合わせ)による商談
- 提案資料・見積書の作成
- 社内の別部署(技術・サポートなど)との連携
- 受注後の契約手続きや納品確認
「話すだけ」が仕事ではなく、書類をつくったり、社内外の人をつなぐコーディネーター(調整役) 的な動きも多いのが特徴です。
1日の流れ(例)
ここでは、メーカー系の法人営業担当者の、ある一日をイメージしてみます。 会社や担当エリアによって変わりますが、参考にしてみてください。
| 時間 | やること |
|---|---|
| 9:00 | 出社・メールチェック、当日のスケジュール確認 |
| 10:00 | 既存顧客へ電話フォロー(先日の提案の反応を確認) |
| 11:00 | 午後の商談に向けて提案資料を仕上げる |
| 12:00 | 昼休憩 |
| 13:30 | 顧客先へ訪問・商談(課題ヒアリングと提案) |
| 15:30 | 帰社後、商談内容を社内システムに記録 |
| 16:00 | 新規見込み企業へのメール作成・送付 |
| 17:00 | 翌日の訪問準備・上司への報告 |
| 18:00 | 退社 |
午前中はデスクワーク中心、午後は外出や商談、夕方に戻って社内作業——というリズムがよく見られます。 外回りが多い日もあれば、終日デスクで資料をつくる日もあり、メリハリのある働き方ができます。
向いている人
「自分に法人営業は合うかな?」と気になっている方へ。 こんな性格や特徴がある人は、自然と活躍しやすいといわれています。
相手の話をじっくり聞くのが好きな人
法人営業で大切なのは、「売り込む力」より**「聞く力」**です。
お客様がどんな課題を抱えているか、何に困っているか——それを丁寧に聞き出すことが、良い提案につながります。 「話すのは得意じゃないけど、聞くのは好き」という人こそ向いていることが多いです。
関係づくりを大切にできる人
法人営業は、一度きりの取引より長く続く関係を大切にする仕事です。 「この人なら信頼できる」と思ってもらえることが、次の受注につながっていきます。
人との縁を大切にしたい、という気持ちがある人には、やりがいを感じやすい仕事です。
コツコツ動き続けられる人
大きな契約がすぐに決まることは、多くありません。 何度も訪問したり、タイミングを見はからってフォローしたり——地道な積み重ねが成果につながります。
「すぐ結果が出なくても、続けられる」という粘り強さがある人は、法人営業に向いています。
段取りを考えるのが好きな人
複数のお客様を同時に担当するため、スケジュール管理や優先順位の整理が大切です。 「どの順番で動けば一番スムーズか」を考えるのが好きな人は、業務をうまくこなしやすいです。
未経験から目指すには
法人営業は、未経験・第二新卒の採用に積極的な職種のひとつです。 なぜかというと、「知識は入社後に教えられるが、人柄や姿勢は採用時に見る」 という考え方の会社が多いからです。
未経験でも採用されやすい理由
- 業界・商品の知識は研修で補える
- コミュニケーション能力や誠実さは後天的に変えにくい、と判断される
- 若い人材を早い段階から育てたい企業のニーズが高い
つまり、「未経験だから不利」ではなく、「未経験だからこそ素直に育てやすい」 と見てもらえる側面もあります。
転職活動で意識したいこと
志望動機を自分の言葉で話せるようにする
「なぜ法人営業なのか」「なぜこの業界なのか」を、自分の経験と結びつけて話せると好印象です。 アルバイトや学生時代の経験から、「人と話すのが好き」「課題解決にやりがいを感じた」など、具体的なエピソードを準備しましょう。
業界をしぼりすぎない
法人営業は、IT・メーカー・人材・広告・物流など、あらゆる業界に存在します。 最初から業界を決めすぎず、「どんな商材に興味があるか」「どんな働き方が合うか」を軸に幅広く見てみましょう。
入社後の研修制度を確認する
未経験歓迎の求人でも、研修制度の充実度はさまざまです。 「どんな研修があるか」「先輩がOJT(実務を通じた指導)でサポートしてくれるか」などを面接で確認しておくと安心です。
キャリアパス
法人営業としてキャリアを積んでいくと、さまざまな方向へ進むことができます。
営業のスペシャリストになる
経験を重ねることで、大手企業や複雑な案件を担当できるようになります。 「この分野なら誰にも負けない」という専門性を持った営業職として、社内外から頼られる存在をめざせます。
リーダー・マネージャーへ
チームをまとめるリーダーや、部下を育てるマネージャー職への道もあります。 後輩の指導や数字の管理、チーム全体の戦略を考える立場です。 「人を育てる仕事がしたい」という方向性にもつながります。
他部署・他職種へのステップ
法人営業で身につけた「お客様の課題を聞く力」「提案をまとめる力」「社内調整の経験」は、他の職種でも活きます。
- マーケティング: お客様のニーズを分析して戦略を立てる
- 企画・事業開発: 新しいサービスや商品の立案に関わる
- カスタマーサクセス(顧客の成功をサポートする仕事): 既存顧客の活用支援に特化した職種
営業経験は「潰しが効く」とよく言われます。 転職・異動・独立など、次の選択肢が広がりやすいのも、この仕事の魅力のひとつです。
よくある質問
Q. 理系・文系は関係ありますか?
ほとんどの場合、関係ありません。 IT や製品知識が必要な場合でも、入社後の研修やOJTで学べる環境を整えている会社が多いです。 文系・理系を問わず、幅広い方が活躍しています。
Q. 車の運転が必要ですか?
担当エリアや業種によって異なります。 都市部の企業向け営業では、電車移動が中心で車不要の場合がほとんどです。 地方や製造業系では、社用車で移動するケースもあります。 求人票や面接で事前に確認しておくと安心です。
Q. 未経験から法人営業に転職した人は、どんな前職が多いですか?
特定の職種に偏りはなく、さまざまなバックグラウンドを持つ方が転職しています。 接客・販売・飲食・事務・エンジニアなど、あらゆる職種から転職している方がいます。 大切なのは前職の種類ではなく、「どんな経験をして、何を学んだか」を伝えられるかどうかです。
Q. 最初から大きな企業を担当できますか?
入社直後からいきなり大手企業の担当になることは、多くの会社では少ないです。 まずは中小規模のお客様を担当しながら、商談の流れや社内ルールを覚えていくことが一般的です。 経験を積むにつれて、任される案件の規模も大きくなっていきます。
Q. 法人営業と個人営業、どちらが未経験には向いていますか?
どちらが向いているかは、その人の性格によります。 ただ、法人営業は「すぐに結論が出ない商談を丁寧に積み重ねる」スタイルが多く、じっくり関係を深めたい人には合いやすいといわれています。 個人営業はテンポが速く即決が多い傾向があるため、「スピード感が好きな人」には向いています。 まずは自分がどちらのスタイルに近いか、考えてみてください。
まとめ
法人営業は、未経験でも十分に挑戦できる仕事です。
大切なのは、「売る力」よりも**「聞く力」や「関係を大切にする姿勢」**。 それは、特別な資格がなくても、経験が浅くても、今すぐ意識できることです。
「なんとなく難しそう」で諦める前に、まず求人をのぞいてみることから始めてみましょう。 あなたのこれまでの経験が、意外なところで武器になるかもしれません。
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