経営企画・事業企画の仕事、何をする?
経営企画・事業企画は、会社の方向性を決める重要なポジションです。「数字が苦手でも大丈夫?」「未経験からでも目指せる?」そんな疑問に答えながら、仕事内容・1日の流れ・キャリアパスまでやさしく解説します。
「企画」という言葉はよく耳にするけど、実際に何をしている仕事なのか、ぼんやりしている方も多いのではないでしょうか。 会社のなかで「頭脳」とも呼ばれるポジション、それが経営企画・事業企画です。
このページでは、仕事の中身から未経験でのチャレンジ方法まで、ていねいにお伝えします。
仕事内容
経営企画・事業企画は、ひとことで言うと「会社が進む方向を考えて、形にする仕事」です。 大きく分けると、以下のような役割があります。
- 経営企画:会社全体の中長期計画をつくり、経営トップを支える役割
- 事業企画:特定の事業や部門の戦略を立て、現場が動きやすい仕組みをつくる役割
どちらも「考える仕事」のイメージが強いですが、実際には数字の分析・社内外の調整・資料作成など、地道な作業も多く含まれます。
具体的な業務の例
- 市場や競合の状況を調べ、自社の立ち位置を整理する
- 売上・コストなどのデータをまとめ、経営陣に報告する
- 新規事業のアイデアを検討し、実現に向けた計画を立てる
- 各部署と連携しながら、プロジェクトの進行を管理する
- 会社の年間予算の策定に関わる
一つひとつの業務は地味に見えても、その積み重ねが会社の意思決定を支えています。 「会社全体を見渡しながら仕事したい」という方にとって、やりがいを感じやすいポジションです。
1日の流れ(例)
企業の規模や業種によって異なりますが、一般的な1日のイメージを紹介します。
9:00 出社・メールと数字の確認 昨日の売上データや社内から届いた連絡を確認します。 数字の動きに異常がないか、さっと目を通すことが習慣になります。
10:00 資料作成・データ分析 経営会議や部門会議に向けた資料を作ります。 表計算ソフトやプレゼンツールを使いながら、データを見やすい形に整えます。
12:00 昼休み
13:00 他部署との打ち合わせ 営業・マーケティング・財務など、さまざまな部署と連携するのが日常です。 プロジェクトの進捗を確認したり、新しいアイデアをすり合わせたりします。
15:00 新規事業の検討ミーティング チームメンバーや上司と一緒に、新しい取り組みのアイデアを議論します。 現実的に動けるかどうかを考えながら、意見を出し合います。
17:00 翌日の準備・資料の修正 ミーティングを受けて資料を更新したり、翌日の予定を確認したりします。
18:00 退社(目安)
向いている人
経営企画・事業企画は、特定の資格や専門スキルがなくても「気質」や「考え方」が合えば活躍できる職種です。
「なぜ?」と考えるのが好きな人
データや出来事に対して「なぜこうなったのか」「どうすれば改善できるか」と自然に考えられる人は、この仕事との相性がよいです。 正解がないテーマに向き合い続けることを、苦痛ではなく楽しみと感じられる方に向いています。
人と話すことが苦にならない人
企画の仕事は、一人でこもって考えるだけでは完結しません。 営業・開発・財務など、さまざまな部署の人と意見をすり合わせる機会がとても多いです。 「いろんな人の話を聞きながら、まとめていくのが好き」という方に向いています。
大きな視点でものごとを見たい人
目の前の作業だけでなく「この仕事は会社全体にどんな影響があるか」という広い視野で考えられる人は、企画職でより力を発揮できます。 細かいことも大切にしつつ、全体を俯瞰(ふかん)する感覚を持っている方に合っています。
変化を柔軟に受け入れられる人
市場の状況や会社の方針は変わることがあります。 「計画が変わっても、すぐに切り替えて動ける」という柔軟さは、企画職では大きな武器になります。
未経験から目指すには
「企画職は経験者しか採用されない」というイメージを持っている方もいるかもしれません。 たしかに即戦力を求める求人もありますが、未経験歓迎の企画ポジションも少なくありません。
第一歩は「関連職種から入る」
未経験から一気に経営企画・事業企画を目指すよりも、まず近い職種から経験を積む方法が現実的です。
- 営業職:市場や顧客のニーズを肌で知ることができる
- マーケティング職:データ分析や施策立案の経験を積める
- 総務・人事・経理:会社全体の動きを内側から理解できる
これらの職種で2〜3年ほど経験を積んだのちに、企画職へ移るルートをたどる方が多いです。
アピールできるポイントを整理しておく
未経験から応募する場合、面接では「どんな課題意識を持ってきたか」「論理的に考えられるか」が見られます。 アルバイトやサークル活動でも「課題を見つけて、改善した経験」があれば積極的に伝えてみましょう。
ビジネス基礎知識を少しずつ身につける
財務の基本(売上・利益・コストの関係)や、事業計画書の読み方など、基礎的な知識は独学でも学べます。 書籍や動画学習サービスを活用しながら、少しずつ準備しておくと転職活動でも自信につながります。
キャリアパス
経営企画・事業企画の経験は、さまざまな方向にキャリアを広げる土台になります。
社内でのステップアップ
- 担当者 → リーダー → マネージャー:チームを率いる立場へ
- 経営企画部長・執行役員:経営に直接関わるポジションへ
- 経営幹部(CFO・COO):会社全体の舵取りを担う役割へ
企画職は経営陣と近い場所で仕事をするため、トップへのルートが比較的見えやすい職種でもあります。
他職種・他業種への転換
- コンサルタント:企画・分析スキルを活かして、外部から企業を支援する仕事へ
- 事業責任者・プロダクトマネージャー:事業を自ら動かすポジションへ
- 起業・独立:会社の仕組みや市場を深く理解しているため、独立するベースが整いやすい
企画職で培った「構造的に考える力」「数字を読む力」は、業種や職種をまたいでも通用するスキルです。 転職市場でも評価されやすく、キャリアの選択肢が広がりやすいといわれています。
よくある質問
Q. 文系出身でも目指せますか?
はい、文系出身の方も多く活躍しています。 企画職に必要なのは、理系・文系の区別よりも「論理的に考えられるか」「情報を整理してわかりやすく伝えられるか」という点です。 数字は慣れで扱えるようになるので、最初から得意でなくても問題ありません。
Q. Excel や PowerPoint は必須ですか?
基本的な操作ができると仕事はスムーズです。 ただし、入社前に「完璧」である必要はありません。 業務のなかで使いながら上達していく方がほとんどなので、「基本操作はできる」というレベルから始めて大丈夫です。
Q. 小さな会社でも企画職はありますか?
あります。規模の小さな会社では「経営企画」という部署が独立していないこともありますが、社長や役員のサポートとして企画的な業務を担当するポジションが設けられているケースは多いです。 むしろ少人数の組織のほうが、幅広い業務に関わりやすく、経営に近い経験が積みやすいという側面もあります。
Q. どんな業界に企画職が多いですか?
IT・通信、メーカー、流通・小売、金融など、業種を問わずほぼすべての業界に存在します。 「成長を目指している会社」や「新しい事業に積極的な会社」ほど、企画職のポジションが充実している傾向があります。
経営企画・事業企画は、会社の「いま」と「これから」を一緒に考える仕事です。 「誰かが決めた仕事をこなすだけでなく、自分で考えて動きたい」と感じているなら、ぜひ視野に入れてみてください。 未経験からでも、一歩ずつ近づいていくことは十分に可能です。
この職種の求人を見る
すべて見るキャリアの相談は気軽に。