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職種図鑑2026/5/27

ルート・代理店営業ってどんな仕事?

ルート営業・代理店営業は、決まった取引先やパートナー企業をまわりながら信頼関係を深める営業スタイルです。新規開拓が少なく人間関係を大切にする仕事のため、「人と話すのが好き」「コツコツ取り組める」20代・未経験者にも挑戦しやすい職種として注目されています。

「営業」と聞くと、知らない人に声をかけ続けるイメージを持つ方も多いかもしれません。 でも、ルート営業や代理店営業はすこし違います。 すでに取引のあるお客さまや、自社の商品を売ってくれるパートナー企業をまわる仕事です。 人間関係をじっくり育てながら働けるのが、この職種の大きな特徴です。


仕事内容

ルート営業とは

ルート営業は、既存のお客さま(企業や店舗など)を定期的に訪問する営業スタイルです。 「ルート」とは、担当エリアや担当先をひとめぐりするコースのことを指します。

おもな仕事内容は以下のとおりです。

  • 定期訪問・ヒアリング: お客さまのもとを定期的に訪ね、困っていることや要望をきく
  • 提案・受注: 新商品や新しいサービスを紹介し、追加の注文につなげる
  • クレーム・問題への対応: 商品のトラブルや要望に窓口となって対応する
  • 社内連携: 配送や在庫管理、製品開発の部門と情報を共有する

飛び込みで知らない人にアプローチする「新規開拓営業」と異なり、すでに関係が築かれた相手とやりとりすることが多いのが特徴です。

代理店営業とは

代理店営業は、自社の商品やサービスを「代わりに売ってくれる会社(=代理店)」をサポートする仕事です。

たとえばこんな役割を担います。

  • 代理店の開拓・育成: 新しい代理店を探したり、既存の代理店が売りやすいよう支援する
  • 販促サポート: チラシや提案資料を提供し、代理店が商品を売るための手伝いをする
  • 勉強会・研修の実施: 代理店のスタッフに商品知識を伝える場を設ける
  • 売上の管理・報告: 代理店ごとの実績を集計し、上司や関連部署に共有する

代理店営業では、直接エンドユーザー(最終的な買い手)に売るのではなく、「売ってくれるパートナー」と協力関係を深めることが中心になります。


1日の流れ(例)

ここでは、代理店営業を担当する社会人2年目の1日をイメージしてみましょう。

時間帯行動
9:00出社・メールチェック、当日の訪問スケジュールを確認
10:00代理店A社を訪問。先月の売上状況をヒアリング
11:30新商品のチラシを持参し、売り場への展開方法を相談
12:30昼食・移動
14:00代理店B社を訪問。担当者向けに30分ほど商品説明
15:30事務所に戻り、訪問内容を社内システムに入力
16:30翌日の訪問先への資料・見積もりを作成
17:30上司へ当日の報告・明日の確認をして退社

外回りと内勤がバランスよく混在するのがこの仕事の特徴のひとつです。 慣れてくると、自分でスケジュールを組み立てる裁量も広がっていきます。


向いている人

ルート・代理店営業は、次のような方に向いています。

人との信頼関係を大切にできる人

毎回同じお客さまや代理店と顔を合わせるため、「信頼を積み重ねる力」がとても活きます。 相手の名前を覚えたり、前回の話を覚えていたりするだけで、関係はぐっと深まります。

コツコツ続けることが得意な人

大きな契約を一発でとるよりも、こまめに訪問して関係を維持することが仕事の軸になります。 地道な積み重ねが成果に結びつくため、コツコツ型の人に向いています。

相手の話をきちんと聞ける人

お客さまや代理店が「何に困っているか」をくみとる力が大切です。 会話の中から課題を見つけ、それに合った提案ができると、担当者として頼られる存在になれます。

チームで動くことが好きな人

営業とひとくちに言っても、配送・製造・マーケティングなど多くの部門と連携します。 「自分ひとりでなんとかする」より、「まわりを巻き込んで解決する」スタイルが合う職種です。

変化や新しい情報を取り入れるのが苦にならない人

扱う商品の改訂、キャンペーン情報の更新など、こまめに新しい知識を取り入れる場面があります。 勉強が特別得意でなくても、「新しいことを素直に吸収できる」姿勢があれば十分です。


未経験から目指すには

特別な資格はほぼ必要なし

ルート・代理店営業に就くために、最初から特定の資格が必要なケースはほとんどありません。 むしろ多くの会社が「人柄」「コミュニケーション力」「前向きさ」を重視します。

車の運転免許があると有利なことも

訪問先が複数のエリアにまたがる場合、車で移動することがあります。 普通自動車免許をもっていると、選べる求人の幅が広がることがあります。

最初はOJT(実際の業務を通じた研修)が中心

多くの企業では、入社後に先輩社員と一緒に訪問先をまわりながら仕事を覚えます。 いきなりひとりで対応させることは少なく、「見て・聞いて・やってみる」流れが基本です。

アルバイト経験も立派なアピール材料

接客・飲食・販売など、人と直接やりとりした経験は営業でも十分活かせます。 「お客さまの要望を引き出した経験」「クレームを丁寧に対応した経験」などをエピソードとして整理しておくと、面接で話しやすくなります。

転職エージェントを使って求人探しをするのもひとつの手

未経験歓迎の求人は一般に数が多い分、「どれを選べばいいか」と迷いやすいです。 転職エージェント(就職支援サービス)を使うと、自分の希望に合った求人を絞り込む手助けをしてもらえます。


キャリアパス

ルート・代理店営業は、さまざまな方向にキャリアを広げられる職種です。

営業のスペシャリストとして深める

担当エリアや業界に精通した「エース営業担当」として活躍する道があります。 特定の業界知識が深まれば、専門性の高い提案ができるようになります。

リーダー・マネージャーへのステップアップ

経験を積むと、チームをまとめるリーダーや、複数の担当者を束ねる営業マネージャーを目指すことができます。 「売る力」だけでなく「人を育てる力」も評価されるようになります。

営業企画・マーケティングへの異動

現場で得た「お客さまの声」を活かして、販促の企画やマーケティング(市場調査や販売戦略の立案)へ転身する方もいます。 営業経験は、製品がどう売れるかをリアルに理解している強みとして評価されます。

他業界・他職種への応用

ルート・代理店営業で身につくのは、「人と信頼を築く力」「課題をきく力」「調整する力」です。 これらのスキルは業界を問わず通用するため、将来の選択肢を広げる土台になります。


よくある質問

Q. 未経験でも採用されやすい職種ですか?

はい、未経験歓迎の求人が比較的多い職種です。 入社後に商品知識や業務の流れを教えてもらえる環境が整っている会社が多く、第二新卒や既卒の方が活躍している職場も少なくありません。

Q. 外回りと内勤、どちらが多いですか?

会社や担当エリアによって異なりますが、多くの場合は外回り(訪問)と内勤(資料作成・報告業務)が半々程度です。 完全に外回りだけ、または内勤だけというケースは少なく、メリハリある働き方がしやすいと言えます。

Q. 代理店営業はルート営業と何が違うのですか?

ルート営業はエンドユーザー(最終的なお客さま)に直接売る場合が多く、代理店営業は自社の商品を売ってくれるパートナー企業を通じて広げていく点が大きな違いです。 どちらも「既存の関係先を大切にする」という点は共通しています。

Q. 文系・理系どちらが向いていますか?

文理は問いません。大切なのは学歴や専攻よりも、相手の話を丁寧にきく姿勢や、粘り強く関係を続ける姿勢です。 扱う商品によっては理系知識が役立つ場面もありますが、多くの場合は入社後に少しずつ覚えていける環境が整っています。

Q. ひとつの担当先を長く持つことが多いですか?

会社によりますが、同じ担当先を数年単位で持ち続けることは珍しくありません。 長く関わることで相手との信頼が深まり、「あなたじゃないとダメだ」と言ってもらえる関係になれるのが、この仕事の醍醐味のひとつです。

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